信州の古民家でのおもてなしと懐石料理
夏の間軽井沢に滞在する友人に以前よりお誘いを受けていた信州上田の草如庵に伺いました。お昼は2組、夜は1組限定の空間はゆったりと落ち着いていて、歴史を感じる家具や調度品がさりげなく置かれ隅々までおもてなしの心遣を感じました。季節の食材の取り合わせの奥行きと広がりを楽しみながら頂きました。
築150年の古民家をリノベーションした空間は窓の外に広がる雨上がりの緑をいっそう美しく見せす
。
玄関を入るとガラス窓越しに現代アートのような石垣が
靴を脱いでブラインドのような塗り壁の板の間を通って畳敷きの和室に
トマトを出しで煮て上に生のホタテと玉ねぎの白いソース
太刀魚の塩焼きと焼き茄子黄菊、青ゆず添え
雨上がりのぬれた紅葉の枝とガラスの器が涼感を演出
〈平皿〉
ズッキーニの鋳込み鴨のペースト,
ピーマンの海老真薯詰め、卵焼き
多角形のオクラの素揚げ
茄子のバジル田楽
〈小鉢〉
すべりひゆと烏賊の和え物
とうもろこしの豆腐蟹の身添え
鮎の塩焼き ザルの中にはこんろで煙、笹の葉も野趣にあふれて
皿に盛ってすだちを添え
夏野菜の炊き合わせ
上から椎茸の素揚げ、鴨のロースト、間ににんじんとインゲン
その下にとうがんとくるま麩
蛸の炊き込みごはん 蓋を開けるとカボチャの素揚げ、大葉のせん切り
茶碗に盛り、糠漬けを添えて
デザート 赤じそ寒天、シャインマスカット、ナガノパープル、カスタードクリームソース掛け
たくさんの素材を使ったお料理、その組み合わせが新鮮でどれもありきたりではなく、また器や妻もののあしらいと演出が勉強になりました。今回は晩夏のお料理でしたが、春や秋にも伺ってみたいです。
入り口で見つけた蒲の穂 もうそこまで秋がきていると思いました